ノロウイルスとは

ノロウイルスとは

noroVirus人間だけ経口感染して、十二指腸から小腸上部で増殖感染性胃腸炎をひき起こす。毒素は分泌されないが十二指腸付近の小腸上皮細胞を脱落させ、特有の症状を発生させる。死に至る重篤な例は稀ではあるが、小児や高齢者には致命傷となる事も少なくはない。苦痛が極めて大きく、稀に十二指腸潰瘍を併発することもある。年間を通じて発症を認めるが、11月から3月にかけての発症が多く報告されている。

ノロウイルスという名前の由来

・1968年、アメリカ合衆国オハイオ州ノーウォークの小学校において集団発生した急性胃腸炎患者の糞便から検出された。地名にちなみ「ノーウォークウイルス (Norwalk virus)」と命名される。2002年、第12回国際ウイルス学会(パリ)小委員会において、“Norwalk”のNorにウイルス属名の接尾語"virus"をラテン語文法に従って連結形"o"で連結したものを学名として採用し、「ノーウォーク様ウイルス属」からノロウイルスと呼ばれるようになった。



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